ニューボーンフォト協会認定講座の様子
去る8月21日に、一般社団法人ニューボーンフォト協会の認定講座「新生児の知識」講座として、障害児教育に40年以上携わり現在は心理相談所を実施しながら各所の保育所などでカウンセリングなども行っている安藤真喜子先生と助産師である濵脇文子先生による集中講座を行いました。

主に座学による講座でしたがお二人の新生児に対する長年のキャリアからの体験談も交え、受講生にとっては深い学びの時間になったようです。

濵脇先生からは妊娠時の赤ちゃんの状態から生まれたての状況からの心や身体の変化の解説を踏まえ、医療関係者の視点からデータに基づいた内容をお話いただきました。
親御さんはカメラマンの何気ない言葉使いにも場合により敏感に反応してしまうこともありますし、新生児はいろんな部分で成熟過程であり未熟な状態であるけど五感を使って一生懸命環境に適応しようとしている(それはむしろ大人よりも敏感に)その上で赤ちゃんにとって一番大切な感覚や、生理的なバイオリズムを知って赤ちゃんと親御さん双方に対しての適切なコミュニケーションのとり方など、撮影を準備する上で予めカメラマンが把握しておく必要がある内容を細かく解説していただきました。

ニューボーンフォト協会認定講座の講師

安藤先生からは生まれてからの身体の発達の状況に合わせた接し方のレクチャーを。
赤ちゃんの様子・状態・発達の具合に応じた行動をカメラマンや親御さんは十分な配慮した上で対応する必要があり、そのためにどうしたら良いか……ニューボーンを撮影するカメラマン自身がその専門家としての知識と立ち居振る舞いが大切になってきます。

この講座では、撮影への技術的な影響面だけでなく、生育の過程においての心のあり方など赤ちゃん(とそして母親)の状態を知ることの大切さも入念にお話いただいています。

「一ヶ月未満のニューボンの時期はどのような時期なのか」「では数ヶ月経つとどのような成長過程にいるのか」赤ちゃんには赤ちゃんのリズムもありますし、なによりも生まれたての時期ほど危険度も高いです。
「写真を撮影する」という行為は本来自然な育成過程とは関係のないことであるので、赤ちゃんの成長(各部位の発達)の過程を知ることはとても大切です。その時期の状況に合ったポージングの判断や提案など(親御さんが無理なポーズを求める際のその静止や留意事項なども)、できるだけ自然法則の流れに沿って無理のない計画を立て適切な撮影の環境を作る必要があります。そんな流れも時系列にしながら詳細に説明されていました。

カメラマンは経験によりスキルアップしていくものですが、特に新生児という存在に接する分野において失敗しながらというわけにはいかないので、まず前提となる知識や専門家の知見を知ることは大切なことではないでしょうか。
これらの知識をカメラマンが熟知していることは親御さんにとっても非常に安心感を得られるものであると言えますし、親御さんへのヒアリングの仕方や、撮影の計画も十分な配慮を経て適切にディレクションするために、日本の事例だけでなくアメリカなど海外の研究事例などにも話はおよんでいました。

ニューボーンフォト協会認定講座の風景

多くの場合なにが赤ちゃんにとって負担だったりストレスになってしまうのか……ということ自体がお母さんにはなかなかわからない部分でもあり(赤ちゃん本人も言葉で訴えることもできないので)、やはり撮影者に十分な知識がないと、その場ではよくても、後々の成長に影響してしまっては遅いので、多くの人のその意識を持ってほしい、という想いをもってお二人の先生にはご教授いただいた機会になりました。

長時間の講座ではありましたが、受講生からの積極的な質問もあり終始和やかに進みました。